牛・豚・鶏などの家畜用の混合飼料にスーパーネッカリッチ!養牛用の粗飼料にウットンファイバー!
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炭の拡大写真
炭を拡大して見ると数多くの穴が開いています。この穴は孔(こう)と呼ばれ、パイプ状に筒抜けで、炭本体は細いパイプが縦横に束ねられたような構造になっています。木炭1gの孔内部の面積は300平方メートルあると言われます。
このように、炭の内部表面積は非常に広く、地球上の微生物たちの棲家に適しています。微生物たちは、動物のお腹の中や植物の生育する土の中、そして、地球環境のさまざまな場所に生息しています。その微生物たちは、動植物の生命、地球環境維持に重要な役割を持っています。
木を炭化させるときに発生する煙を冷却させると、独特の酸っぱい香りがする液体ができます。この液体が木酢液で、読み方は『もくさくえき』です。正しく読める方はまだまだ少ないようです。
木酢液は10~20%が有機化合物で、残りの90~80%が水分です。そして、有機化合物中の主成分は酢酸です。これが木酢液と言われる由縁です。木酢液は微量成分を含めた約200種類もの化合物を含んでいて、これは、樹木の種類、炭化方法の違いにより成分組成が異なります。
木酢液は、水産物や畜産物の脱臭に用いる燻液(くんえき)や、家畜の健康維持のための飼料添加剤、家畜堆肥の発酵促進、農作物での土壌、果樹、野菜の消毒や土づくりなどの補助剤として一般的に利用されています。
当時、グループ会社でありました 九州産業株式会社は製紙パルプ原料の木材チップを生産する九州最大級の工場でした。製紙会社で良質の紙となるには、広葉樹の皮(樹皮)を完全に剥ぎ取らなければなりません。その為、莫大な量の樹皮が廃棄されていました。この、樹皮の有効利用に着目したことで、新たな商品開発へと進むこととなりました。
広葉樹の原木 |
広葉樹の樹皮 |
木酢液 |
樹皮炭 |
宮崎みどり製薬(株)は広葉樹(カシの木、シイの木など)の樹皮のみを炭化させて、樹皮炭(じゅひたん)と木酢液をつくり出します。樹皮は、樹木の中でも葉の部分と同様に活力の満ちた部分であり、その部分を熱分解して抽出した木酢液には、多くの有効成分が含まれています。
広葉樹の樹皮を炭化してつくりました樹皮炭は、工場の粉砕機(ふんさいき)で規定以下の粒に砕き、粉状の炭に加工します。
木酢液は貯留タンクで静かに保管をおこない、上層、中間層、下層に分離させてから、中間層の精製木酢液を利用します。
このように、粉状にした樹皮炭と、精製木酢液を混合調整(こんごうちょうせい)してネッカリッチという商品ができあがります。
ネッカリッチは、炭の特徴である多孔質と木酢液に含まれる有効成分を活用し、畜産、水産業での家畜の健康維持を目的とした混合飼料(商品名:スーパーネッカリッチ)として利用されています。
家畜への利用
ネッカリッチが商品・販売化されて30年ほどの年月が経過しました。生産者のみなさまにも継続して御使用いただきまして、農畜水産物の生産現場での信頼関係は構築されています。さらに、ネッカリッチの研究も、大学研究機関の先生方により並行して行っていただき、研究データの蓄積、及び専門分野への学術研究発表がなされております。近年の研究におきましては、プレバイオティクスへの応用や、ネッカリッチと病原性微生物・サルモネラ・カンピロバクター・クリプトスポリジウム感染防止の研究が進行しています。
今後も、宮崎みどり製薬(株)は、各研究機関、生産者との連携を強化して、ネッカリッチの新たな研究を進めて参ります。
ネッカリッチは、森林保全で素材原木を伐採して納入していただく林業関係者、研究機関でのバックデータの確立、生産現場での農畜水産物の育成、流通・販売、各みなさまの力で築かれたブランドです。
これからも、ネッカリッチを使用して育成した、安全・安心な、そして、おいしい食肉、おいしい牛乳、おいしい作物を多くの消費者の方々にお召し上がりいただき、消費者との信頼確立をより一層重視して、ネッカリッチ農法を推進します。
ネッカリッチは、太陽エネルギーから授かった天然の有機成分・ミネラルが豊富にふくまれている広葉樹の樹皮を原料に、バイオマス変換技術により抽出精製した炭と木酢液からつくりだした安全な商品です。